常識は忘れたほうがいいんです
膝痛の原因として、年齢(老化)、体重、軟骨の減少、骨の変形、骨盤や腰椎のズレ、と言われることがありますよね。
でも、それが原因ならおかしなことが起こるんです。たとえば老化であろうと体重であろうと関節が変形 していようと軟骨が減っていようと、それらが原因であれば起きている間は「いつも同じくらい痛い」はず なんです。
膝痛の矛盾にお気づきですか?
たとえば階段を降りるときがつらくて昇るときはマシ、という方がおられます。それも不思議でしょ?
階段を昇るときに若返ったわけでも、体重が減ったわけでも、軟骨が増えたわけでも、変形がなくなったわけでも、 骨盤や腰椎が治ったわけでもない。
つまり、冒頭に書いたことが原因であれば「マシになるシチュエーション」があったら、おかしいんです。
動かして痛いなら・・・・・・・・
だいたいの膝痛は、動きで変化するんですね。降りると痛い、とか最初の一歩が痛い、とか、しゃがんでいくときに痛い、とか。では、体や膝を動かしているもの、といったら、それは「筋肉」なんです。だから、筋肉にもっと注目するべき だったんです。ただし、筋肉を鍛えろ、って話ではありません。もっと筋肉をゆるめることが大事なんです。
ポイントは、膝関節をはなれて、全体の筋肉を観る、ということだったんです。