体の歪みは本当に痛みの原因か?
「体が歪んでいるので」とよくお客さまがおっしゃいます。
「姿勢が悪いもので」とも。
「痛みがあるのは、体が歪んでいるからですよね?」ということなのですが。
さて、本当に体の歪みが痛みの原因なのでしょうか?
私はそうは思わないんです。
むしろ、「痛みや違和感があるから、体は歪む」んだと思うんです。
極端なたとえを出すと、お腹が痛いときは自然と背中が丸くなります。
猫背ですよね、見たところ。
では整体師が猫背を直したら、お腹の痛いのが消えるのか?ということなんです。
猫背だから、お腹が痛いんじゃあないですよね?
お腹が痛いから猫背になってるんです。それが自然なんです。
じゃあ、腰が痛くてまっすぐ伸びない人は?
腰が痛いから曲がっているのであって、腰が曲がっているから痛いんじゃあないですよね?
逆に、腰がなんともないときに腰を曲げて5分も生活できるかといったら、けっこう苦しいはずです。
誤解されている歪みの意味?
つまり、体の歪みの本来の意味は、「痛みや違和感から逃げる自然な姿勢」なんです。
だから、体のもつ痛みや感じている(無意識に感じている、ということも)違和感を取ってあげたら歪みもその意味がなくなって本来の姿勢に近づいてくるんです。
腰が痛い→骨盤が、背骨が歪んでますよ→矯正する・・・でも痛みが取れなくて何度も通う。
矯正したけれど痛みが取れなかったのであれば(取れたときはそれでオッケーなんです)、「歪んでいるから痛い」ケースではないと思うんですね。
そのときは、「痛いから歪んでいる」パターンだと思います。
歪みもあなたのため・・・
痛みは体の歪みが原因だと思い込んでなんとかしようと何度も整体に通う。
その前に、体の叡智を信じてあげて欲しい。
体は、痛みから逃げて楽な姿勢にあなたをもっていってあげてるだけなのですから。
ちなみに、うちの整体理論はむっちゃ簡単にいうとこんな感じです(笑)。